個人的には一度免税手続きを失敗したことがありうまくできないイメージの免税手続き。
イギリスではVAT(TAX) refundsと呼ばれる付加価値税(消費税のようなもの)の払い戻しシステムです。お金が少しでも返ってくるなんてとても素敵なシステムですよね。
※税金は20パーセントかけられていますが返金されるのは10パーセントいかないくらいです(お店によるようです)。
自分で申請書類を書かなければならない人や、書きたくない人の参考になればと思い、イギリスでの免税手続きの備忘録を残したいと思います。
観光客にもおなじみのロンドンのナイツブリッジ駅にある百貨店ハロッズでお買い物をした時の経験を元に書いていきます。
また空港はヒースロー空港ではブリティッシュエアウェイズの利用者が利用する第5ターミナルを利用しました。
この記事を書いてからだいぶたったので2020年に合わせて変更しています。
これからイギリスEU離脱で手続き方法など変わったりするのかもしれないですね。
購入編
ハロッズの理由
なぜ私がハロッズで買い物をしようと思ったかと言えば楽だからです。
書類を代行してくれる
ハロッズでは50ポンド以上(お店にもよる)の買い物をしたら、購入した物のレシートと共に3階(Third floor )と地下1階(Lower Ground floor)にあるBureau De Changeという場所に行くと免税手続きに必要な書類をもらえて、その際に書類への記入もしてくれるのです。
※ハロッズは広すぎて探すのがけっこう大変でした
私は以前この書面へのミスがあったらしくお金が返金されなかったことがあり、免税書類は少し苦手意識があるのです。
そのため変わりに書類を記入してくれるのはとても助かります。
※私が行った当時と現在は場所や名称が変わったようなので2020年現在、ハロッズサイトに合わせて変更しています
最新情報はこちら:ハロッズサイト(英語)
複数ブランドまとめて手続きできる
ハイブランドのお店であれば路面店でも変わりに記入してくれるかもしれませんが、ハロッズならハロッズにあるお店であれば確実に免税できます。
また複数のブランドで買い物をしたとしてもまとめてBureau De Changeで準備してくれるので便利です。
チョコレートや紅茶など課税の対象のもの全てまとめてレシートを持って行きましょう。
※1つの店で同じ日に50ポンド以上(課税対象)買い物するというのがVAT refundのルールなので1日の買い物分全て持って行きましょう。対象外などあるかもしれませんが細かなルールもBureau De Changeで説明してくれますし、その日のうちであれば追加分も対応してくれるそうです。
Bureau De Change での流れ
さて無事お買い物ができたとして、レシートと共にBureau De Changeへ行きます。
※他店で購入し免税書類を書く場合は必ず購入する際に免税書類をもらいましょう。
基本的に記入する内容は下記で聞かれる事と同じです。また書類に書き方も載っています。レシートは無くさないようにしましょう。
そこではパスポート情報、日本の住所、入国日・帰国日(帰りの便)、現金でお金を受け取るかクレジットカードに返金するか(クレジットカードでの返金の場合クレジットカード情報)を聞かれます。
残念ながら英語で全て行われましたが、担当の方も観光客には慣れているので困らないと思います。(日本語ができる方もいるとかいないとか)
パスポートは見せれば良いですし、日本の住所も英語で書けるようにしておけば安心です。また航空券のEチケットの紙を持っていればそれに便名も載っています。
不安であれば全てメモしておきそれを見せれば良いと思います。
参考サイト:Stuglish 英語圏での住所・電話番号の書き方
クレジットカード払いが楽
現金かクレジットカードかの選択はクレジットカードの方が手続きが楽だそうです。
実際カードをみせるだけでした。
金額が小額だと空港でこの金額では現金で返せないからクレジットカードでの返金になるよと言われたりするのでクレジットカードでの返金が安心です。
そのため購入する際もクレジットカードで支払っておくと楽で良いとおもいます。
最後に書類をもらってこの書類と購入した物を税関でみせて空港でスタンプをもらって書類を投函してね、と言われて終わりです。
書類を確認すると89ポンドのものを買って返金される金額は7.25ポンドでした。思ったより返金されなくて少しがっかりでした。
また事前にGlobal blueカードを作っておくとそれを提携しているお店で見せるだけで自動的に書類に記載され、それを受け取れるようです。お金も返ってくるとかこないとか。
個人的にネットでパスポート情報とか記入するのが嫌なので使っていないですが、割と普及しているようで便利そうです。
参考サイト:Global blue
ちなみに空港のターミナルにもハロッズがあり、免税価格で商品を買うことができます。こちらの方が返金率が高い気がしました。
ターミナルにより売っているものが異なったり、品揃えが少ないこともあるのでどうしても欲しい物は事前に買っておいた方が安心ですが、免税手続き不要で便利です。
空港編
空港では荷物を預ける前と、手荷物検査を受けた後のターミナルに、スタンプをもらえるVAT払い戻しデスク(VAT refund desk)があります。
書類の書き方例
ヒースロー空港が作成しているVAT払い戻しについてのリーフレットを参考にしています。
自分で書類を書かなければならない場合のサンプルも載っているので書類の書き方の参考になると思います。(現在削除されてしまったようです。)
ヒースロー空港では15ポンドで免税申請の予約サービスを始めたようで、利用すると待たずに申請でたり、サポートを受けれるようになっているようです。
予約せずにも利用できますが、混雑時は30分くらいは待つらしいです。
参考リンク:Reserve your VAT refund
現在参照できる書き方としてイギリス政府が販売側に書き方を説明しているサイトに画像があったので英語ですが、参考にリンクを貼っておきます。
参考リンク: Tax-free shopping: retailer’s checklist
販売店に書き方を国がガイダンスを出しているということは基本的には観光客は免税書類書かなくていいということだよね?と思うと少し安心です。
VATデスクについて
このVATデスクですが個人的には、手荷物検査前がオススメです。
というのも検査後のVATデスクは少し場所がわかりづらいからというだけの理由ですが。
※250ポンドを超える電化製品や宝石類で手荷物として持ち込むものは後のようです。
※イギリスから直接日本でなくEUの別都市に行く場合は別の都市で手続きすることになるかもしれません。
VATデスクの感想
さてVAT払い戻しデスクではスタンプをもらうだけかと思いきや、かなり話しかけられます。
はじめに受け取りたい通貨はなにかを聞かれました。(円かドルかポンドか的な)
その後、この金額じゃ現金じゃ払えないからクレジットカードの返金で良いですねと念を押されます。
そしてなぜかスタンプではなくてレシートを渡されました。
どうやらVAT払い戻しデスクでは返金手続きまで代行して行ってくれているようです。
5日後くらいにはお金が返金されるよとのこと。
そしてそのレシートが証拠だから振り込まれるまで無くすなよとのことでした。
ハロッズで言われて書類を投函する気満々だったし、英語難しいしで中々理解できませんでしたが、必ずしも投函するわけではないんですね。空港によるのかな。
帰国後にカードの明細を確認したら無事に返品という名目で振り込まれているのが確認できました。言われた通り手続きしてから1週間かかりませんでした。
またフライトが早朝や深夜の場合はVAT払い戻しデスクが営業中に行くようにしましょう。
ちなみにターミナル5の手荷物検査前の払い戻しデスクは朝の05:30から最終便の出発時間までらしいです。
その他ターミナルの営業時間や最新の情報は下記リンクからご確認ください。
参考:Global Blue London
(Refund Pointsから目的のターミナルを選択すると確認できます)
あっさり終わって以前の失敗からビビっていた私は驚きましたが、なんとか無事に終了して一安心でした。